ダイヤのエースを持ついかさま師 / ラ・トゥール

   depuis  2001

高級娼婦/クルチザンヌ courtisane の横目で忘れられない
<ダイヤのエースを持ついかさま師 Le Tricheur à l’as de carreau ( vers 1635)>。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール Georges de La Tour (1593-1652) 作のこの作品は、
ルーブル美術館に寄贈した (1972) Paul Landly 氏が、
サン・ルイ島の古美術商から購入した(1926) ものという。

左の3人はグルのいかさま師達で、右端の金持ちそうな青年がカモ。
ワインを勧められ、クルチザンヌに気をとられている間にエースを隠し持っている左端のいかさま師に身ぐるみ剥がれてしまうというわけだ。

当時 3大誘惑とされた<賭博 le jue、飲酒 le vin、淫蕩 la luxure>を戒める道徳的意味を持つテーマとしてカラヴァッジョをはじめ多くの画家が採りあげたものの一つだが、
<ガブリエル·デストレと彼女の妹ヴィラールの公爵夫人の推定肖像>と共に
キュビストやシュールレアリストに大きな刺激を与えた絵画とされる。

Le Tricheur à l’as de carreau / Georges de La Tour / Musée du Louvre

参考

 Portrait présumé de Gabrielle d'Estrées et de sa soeur la duchesse de Villars / Musée du Louvre

Portrait présumé de Gabrielle d’Estrées et de sa soeur la duchesse de Villars / Musée du Louvre

パリの街燈 réverbère 17  Hôtel de la Païva

   depuis  2001

クルチザンヌのパイヴァ侯爵夫人がシャンゼリゼの新居に引っ越す前まで住んでいた家で、歴史建造物 Histoire de Paris になっている。

円形のロータリー、サン・ジョルジュ広場に面していて、鉄柵で囲まれた前庭を持つネオ・ルネサンス様式 Style néo-Renaissance の建築 (1840) 。
エドゥアール・ルノー Edouard Renaud (1808-86) 作。

その前の街燈で、リシャール・レノア大通り Bd.Richard Lenoir のそれと同タイプだ。

334