ロダンの接吻 / スコットランド国立美術館

   depuis  2001

<テートの至宝 ラファエル前派展> に行って<ロダンの接吻>を、昨夏、エディンバラのスコットランド国立美術館 National Galleries of Scotland で鑑たのを思い出した。

Le Baiser / The Kiss / 接吻 のオリジナルは<パリのロダン美術館>所蔵だが、レプリカ2体の内の一つを<ロンドンのテート (旧テートギャラリー) Tate> が所蔵している。
テートの改装に伴い、スコットランドに今年の2月初めまで貸し出して展示されていたもののようだ。

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原型は<地獄の門>のレリーフの一つとしてテラコッタで制作したもの (1881-2) 。
フランチェスカ・ダ・リミニ Francesca da Rimini とパオロ・マラチェスタ Paolo Maratesta の悲恋に触発された。

フランス政府が写真の大きさの大理石彫像を革命 100 周年に開催したパリ万博 (1889) (エッフェル塔除幕) 用として発注した。しかし完成に至らず (1898)、1900年のパリ万博で披露されることになった。テートのレプリカは1904作。

ルイ15世の騎馬像 / ポンパドール侯爵夫人

   depuis  2001

現在のコンコルド広場は元々は<ルイ15世広場>として設計され建設された。
その中心にはルイ15世の騎馬像が設置されたが、写真はその縮小版 (1758) で、<カルナヴァレ美術館>にある。

フランス革命 (1789) により騎馬像は破壊され、コンコルド広場に変わったが、
王政復古後ルイ15世広場、ルイ16世広場と名を変え、コンコルド広場が定着するのは7月革命 (1830) 後のことだった。

エドム・ブーシャルドン Edme Bouchardon (1698-1762) と彼の死後引き継いだ ジャン・バブチスト・ピガール Jean-Baptiste Pigalle (1714-85) との共作 (1762) 。

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ルイ15世 (1710-74) はルイ14世からの上位王位継承権者の相次ぐ死去により、図らずも王位に就くことになる。5歳で王となり、在位 59年多数の公妾を持ち、最愛王と呼ばれた。王妃はスタニスラスの娘 マリー・レクザンスカ 。

公妾の一人でブルジョア出身のポンパドール侯爵夫人 (1721-64) は有名。国政に関与するほか、セーブル焼の発展に尽力するなどフランスの芸術の振興にも寄与した。

United Kingdom Flag

写真は、<スコットランド国立美術館 National Galleries of Scotland >所蔵の
ポンパドール夫人 Madame de Pompadour で、
フランソワ・ブーシェ François Boucher (1703-70) の作品。
衣装・調度はロココ調。書物を手にしているのは彼女の知性と教養を表現しているのだろう。

この絵はミュンヘンにあるドイツ国立美術館<アルテ・ピナコテーク Alte Pinakothek > 所蔵の全身像の大作 (1756) の部分レプリカだと考えられている。

ブーシェは1751年に夫人の絵画と彫刻の先生に指名されている。ロココ様式の代表画家で夫人の肖像を多数描いている。

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