パリの街燈 réverbère 32 ヴァンドーム広場 – 2

ブルボンの香り漂う<ヴァンドーム広場>の4隅を飾る街燈です。

ブルボンの LL (筆記体) の上にフルール・ド・リス (ユリの花) の王冠、
右にフルール・ド・リスを乗せた杓、左にフランスの国鳥の雄鶏があしらわれています。
下は豊穣の小麦の束でしょうか?アカンサスも多数見えます。

ヴァンドーム広場は元々、アンリ4世とその愛妾ガブリエル・デストレとの子で、
認知されてブルボン・ヴァンドーム公となった (1598) セザール・ド・ブルボン (1594-1665) の屋敷のあったところです。

フランス革命で破壊される前は
広場中央にルイ14世の騎馬像 (ジラルドン作1699) が置かれていました。
14番地の Hôtel de La Fare 、19番地の Hôtel d’Évreux[modifier の破風には
フランス王の紋章もあります。

その頃から広場に面す建物 Hôtel が順次整備されてゆきましたが、所有者は転々、
1720年以降ブルボン・コンデ一族 (シャトルー一族) が買収を始め、今ではその殆どを所有しているようです。

réverbère / Place Vendôme
réverbère / Place Vendôme

ポンパドール侯爵夫人の前のルイ15世の愛妾はシャトルー公爵夫人でした。